「国家論ノート」について … 推敲中

国家論ノート

 「国家と革命」のための準備ノートが「国家論ノート」であるが、これは単なるメモ書きではない。

 1917年7月にレーニンは、自分の身に何かあったらこのノート(「マルクス主義国家論」)を出版することを要請している。

 「国家論ノート」は、確かに、初学の人でも目を通せば、これがノートなのかと思うほど緻密な論理に貫かれている。

 レーニンは、「国家と革命」で、エンゲルスとともに資本論完成に尽力したカール・カウツキーやベルンシュタインが、第一次大戦がはじまると「自分の国」のブルジョアジーの利益だけではなく、ほかならぬ「自分の」国家の利益に卑しい従属的な仕方で順応していることを詳細に指摘している。

 この批判を行うために、「国家論ノート」では、マルクスとエンゲルスの国家学説を詳細に調べるとともに、プロレタリア革命と国家の関係が論じられている。
 国家の本質とはなにか。国家の死滅の問題はどうなのか、さらには、国家形態と民主主義の問題など多方面にわたっている。

 初めて読んだのは20歳の時である。これがノートかと驚いた。また、それまでの己の考え方がいかに偏見に囚われたものであったのかを悟った本の一つである。

 「国家論ノート」の冒頭は「マルクス主義と国家」とあり、ついで、「国家にかんするプロレタリア革命の諸任務」 とある。

国家と革命2

 カウツキーやベルンシュタインの修正主義を批判するのみではなく、プロレタリア革命と国家に関する問題を究明している画期的な著書である。

 マルクスやエンゲルスの様々な著作からの引用を通して、修正主義者たちは、どのようにして、国家の問題を骨抜きにして行ったのか。
 国家とは何か、国家の「死滅」について、国家の形態と民主主義など多方面にわたっているが、最も重要なのは、革命におけるプロレタリアートの旧国家機構の粉砕と新たな機構の創造を取り扱っている事だろう。

 特に、マルクスの「フランスにおける内乱」を研究し「プロレタリアートの独裁」を導き出している。

 では、「国家と革命」に論を進めることにしよう。

 ここでは、「国家論ノート」を先に説明したが、もし初学の人が読むならば、「国家と革命」が先であろう。

 なお、私の勉強が進むにつれて絶えず推敲していきます。

上の本は、今から40年前に私が初めて読んだ文庫版。

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