私の畑…多様性 そのII

肥料を充分に与えられた作物は病気になりやすい

 作物生産にダメージを与える病気は、細菌やカビなどの病原菌よって引き起こされる。
 自然界では、それらの細菌はさほど多くはないそうだが、肥料を大量に与えられた作物は、葉が茂り通風を悪くし、地面がジメジメして病原菌が発生しやすくなる。
 これを防ぐためには、田畑一面にいろいろな農薬をなんども散布して土壌の微生物をすべて殺すしか方法がない。

 けれども、自然の植物は、農薬など散布しなくても、病気による被害を受けない。

植物における免疫…自然免疫

すごい畑のすごい土

 私は、中学以来、生物が嫌いで、高校でも生物は選択しないで地学をとってきた。
 そのためか、これまで、植物における免疫の有無など考えたこともなかった。
 最近の研究では、植物にも動物と同様の免疫があることがわかってきている。
 人間の場合は、自然免疫と適応免疫に分けられる。自然免疫は、病原菌が進入してきたときに細胞表面で菌の進入を感知し攻撃するものだ。これは、植物にも備わっているという。
 他方、適応免疫という機能も人間にはある。これは、白血球をつかった免疫応答で、侵入してきた病原体を記憶し、白血球により攻撃する仕組みだ。

植物の病原菌に対する攻撃

 最近の研究で明らかになったことらしいが、白血球のない植物が病原菌を攻撃する方法は、抗生物質のような抗菌作用のある物質を使っているということらしい。(私は、先に書いたように、生物学など門外漢以下であるので、…。)

 病原菌に感染した場合、植物は細胞内にある液胞と呼ばれる部位のなかに閉じ込めておいた抗菌物質を細胞外に放出して侵入した病原菌を攻撃すると同時に、感染した細胞も自死することで病原菌を封じ込め、他の健全な組織へ広がらないようにしているのだそうだ。

 植物においても、免疫応答は病原菌を感知するセンサーが重要となる。病原菌の細胞が持つ鍵に対して、植物がもつ鍵穴がこのセンサーになっている。
 現在の品種改良は、この鍵穴の形を改造することで、様々な病原菌の感知機能をあげて、多くの病原菌に対応できるようになっている。

 しかし、病原菌は進化が早いため、せっかくの品種改良によってつくられた鍵穴も、短期間しか役に立たないという。

 さらに、植物は、他の方法で病気を防いでいる。人間でも同様のことが起きているという。

 詳細は次回に…。

はてさて

 かつて、緑の革命と言われたが、今や、遺伝子組み換え技術を用いて作物の種子を管理し、その種子から作物が収穫されるまでに、これまたその種子に合わせた農薬や肥料が使われようとしている。
 その作物は、おそらく抵抗力などゼロであり、それを私たちが体内に取り込んでいかほどの益があるだろうか。

 すべてを管理し、排外的な農法の普及は、人間の健康にどのような影響を与えるのだろうか。
 

 また、社会も画一化を強制し、様々な違いを認め合う姿勢を失えば、
その社会は一気に萎縮し崩壊するであろう。
 いろいろな差異を受け止めることと、人間による人間の搾取を容認することは大きく異なる。
後者は、もともと差異を受け入れず、画一化を強制するものだから。

 私が言いたいのは、政治形態の多様性と国家類型を混同してはならないということだ。

※参考文献  「すごい畑のすごい土」幻冬舎新書


トータル:868 本日:1 昨日:0

     

コメント


認証コード7183

コメントは管理者の承認後に表示されます。